斑入り(ふいり)

斑入り(ふいり)

アガベの葉で、遺伝子の変異によってクロロフィルの合成ができなくなった部分が変色し、白や黄となった個体のことをいいます。
学名で「variegata」と書きます。日本語では「錦」ともいいます。白斑を英語では「Alba(アルバ)」、黄斑を「Aurea(オーレア)」といいます。
また、斑入りになる原因はいまだ解明されていないそうですが、遺伝的か、または外的要因として、病気、気温、湿度、用土、ウイルスなどが関係しているとされています。葉緑体ではない部分が増えるため、その部分では光合成ができず、通常の単色株に比べて弱い傾向にあります。葉緑素の全くない「オバケ」と呼ばれる株も存在します。

斑の入り方には以下のような複数のパターンがあります。

「外斑」葉の外側の色が変わる

「外斑(そとふ)」や「覆輪(ふくりん)」といい、英語では「marginata(マルギナータ)」といいます。
白色に変わることを「白覆輪(しろふくりん、はくふくりん)」、黄色に変わることを「黄覆輪(きふくりん、おうふくりん)」などともいいます。

「中斑」葉の内側の色が変わる

「中斑(なかふ)」といい、英語では「medio picta(メディオピクタ)」といいます。
白色に変わることを「白中斑(しろなかふ)」、黄色に変わることを「黄中斑(きなかふ)」などともいいます。

「縞斑」葉に線が入って色が変わる

「縞斑(しまふ)」といい、英語では「striata(ストリアータ)」といいます。

「散斑」葉にまばらに斑が入って色が変わる

「散斑(ばらふ)」といいます。