ルーピング現象

ルーピング現象

ルーピング現象とは、植物をプラスチックの鉢で育苗している際、底で根がぶつかり、行き場がなくなってしまうことで、鉢の中で横に伸びていき、ぐるぐると根を巻いた状態になってしまうことをいいます。根巻きやサークリングなどとも言われ、根詰まりを起こし、最悪の場合は枯れてしまいます。

一見すると、強く根が張り成長しているように見えますが、1本の根が伸び続け、鉢の壁面を回っているだけであるため、新たな根が成長せず、不健康な株といえます。また、中央の土には根が張らず、その土の部分だけ水も肥料も吸収されずに流れてしまいます。

ルーピングを避けるには、スリット鉢など、底付近に空気を取り入れる空間がある鉢で空気根切りをすることがとても有効です。
根には空気に触れると成長を止める性質があり、スリットにあたるとそこで成長を止め、新たな根を張り始めるため、水分や養分を吸うための根がたくさん生えてくることになります。