アガベ
アガベ/Agaveとは、メキシコを中心にアメリカ大陸全体に分布している多肉植物です。
アロエやサボテンと混同されがちですが、属・科ともに明確に分かれています。
形状は、葉の先端に長めのトゲ、周りには鋸歯(きょし)と呼ばれる短めのトゲが付き、ロゼット状(放射状)に広がります。
世界中に300種以上が存在していますが、個体変異も大きく、変種も多いため、明確な系統の分類は難しいといわれています。また、サイズも、直径5~10cm程度の小型種から、4~5mにもなる大型種など様々です。
花が咲くのは100年に一度だけといわれていることから「センチュリープラント」とも呼ばれていますが、実際は数十年程度とされています。一生の間に咲くのはたった一度だけで、花が開花したあとに株は枯れてしまいます。
メキシコではマゲイ(西: maguey)とも呼ばれ、アガベシロップや、テキーラの原料として使われていることで有名ですが、日本では観葉目的として流通しており、個性的な姿から近年特に人気を博しています。希少な品種も存在し、需給の関係で高額で取引される株もあります。
また、風水では邪気を払う効果があるとされ、上向きに伸びる葉には「陽」の気を発するため、置かれた場所を浄化してくれるといわれています。
アガベの花言葉は「気高い貴婦人」や「繊細」など。